家族の学び~【お返事レター】両親との確執の意味~
悩み苦しみながらも、強く生きろとどこからも愛を与えられている魂を見ると、自分の悩み苦しんだことも、それはただただ愛だったように気付かされます。
本日ご紹介する女性のご質問やお返事レターは、わたしだけではなく、同じ悩みで苦しむ魂に、力強く勇気を与えるのではないかと思います。
彼女は言います。やはり私の課題は、自立のようですね。「親から認めてもらいたいという依存心」を手放し自立すること、だと。
彼女の目まぐるしい魂の経験を見ると、彼女はゆっくりとは自立させてはもらえないようです。まるで、わたしの経験の良きお手本の様に、様々な現実に対応されてゆきます。
もっと強くなれ、魂の自立をしろ!と伝えてくる厳しさとは、つまり、大きな存在からのとてつもない愛ですね。彼女はその愛を受け入れる準備が整っているようです。
いつも、メッセージを共有させていただき、心から感謝いたします。
【ご質問レター】
今回は父と母とのことで相談です。子供のころから両親から理解されてこなかった私。特に未熟な魂の父からは、父親として学んだことは少なく、ただただ反面教師として存在する人でした。母からは、私の気の強いところ頑固なところは、父親に似ているといつも苦々しく言われ、二重に傷ついていました。
そして、今年に入ってからは(積み重なった)私の両親への不満が爆発し、「もう二度と会いたくない、だけど生んでくれてありがとう」宣言をして音信普通にしていました。
そして、最近、兄弟から父が倒れ入院したことを聞きました。難病も発覚したそうです。
しかし、少しばかりの動揺はありましたが、すぐに駆けつける気は起こらず、そしていまだ入院先にも行かず、兄弟に、入院した父と軽く痴呆症が入った母を任せっぱなしです。
こちらだって、障害児の介護で大変なんだぞ、という気持ちもあります。
両親とのことは、物心ついてからずっとしこりとして抱えています。両親も私のことをしこりとして抱えていると思います。
もう面と向かっては、話が通じません。これまでも何度もこちらの思いを伝えましたが、親としても面子やプライドもあるのでしょう。何を言っても忘れた、そんな覚えはない、お前は神経質、考えすぎ、で終わってきました。和解することはあきらめましたが、両親の魂(もしくは守護霊は)このような状況をどう感じているのでしょうか。
【お返事レター】
あなたは、長年両親に不満やもどかしさを感じながらも、自分の爆発しそうな怒りに折り合いをつけ、あなたなりに、両親を傷つけない対応を心掛けていたはずです。
これ以上言ってはお終い、となることは言わない。そんなギリギリであなたは訴えかけ、関わり続けたはずです。
あなたは、親子の学びに非常に真摯に向き合ってきたのです。
あなたが、そんな両親と距離を置いたことも、実は、自分がこれ以上両親を傷つけないようにするためでもあります。
あなたは、両親の問題を抱えながらも、“自分は本当に良い子に育ったものだ”と思いませんか?
他人と接する際には、とても親切で、両親へ対する不快な感情は嘘のように、非常にバランスよく人間関係を保て、自分の感情をコントロール出来るのです。
両親との関わりで感情を抑え込まれた良い成果が、ここに出ていると思います。
あなたは、社会において、そんな自分の良き性質を感じる度に、自信と気持ちよさを感じていたはずです。
『こんな感情を持たされたのに、こんな風に人に接することが出来る。』と。
他人に接する際に、あなたは抑圧された自分を感じますか?
今なお、あなたは、本当に両親への感情をどうにも出来ず、苦しんでいますか?
いいえ、立派に大人になったあなたが、しいて挙げれば嫌なものくらいにしか、両親との問題は感じていないはずなのです。
あなたが会わないと決め宣言した両親の、病気や老いに触れた今、あなたはそれを大きなしこりと感じるかもしれません。しかし、だからといって、年老いて病気になった親に折れようとしても、これまでの両親を熟知しているあなたは想像出来ているでしょう。『きっと、親が老いていっても、病気になって苦しんでいても、彼らはわたしを激高させるだろう』と。
今、あなたが、彼らに近づき、折れる必要があるでしょうか?いいえ、ありませんよね。
折れれば、あなたは彼らの未熟さをやはり責めてしまうでしょう。それは、実は双方にとって悪い事でもありませんが、あなた自身がそんな自分が嫌なのですし、自分の想いを理解できず自分を傷つけるような両親の愚かさも感じたくはないのです。
それは、つまり、自己否定に繋がるからです。
あなたにとって、理解してもらえない両親に執着し、依存し、心を狂わせて怒りの塊にならないことが、どれほど正しい道を選べているのかを、もっと理解してほしいのです。
両親は、あなたにとって、諦めること学ばせ、全ての想いを正しく理解してほしいという依存心を解き、自立へと向かわせてくれる存在です。
あなたがもし、深く理解してくれる人を親にしてしまうと、その分離不安や、親とは違う周りの人への怒りや淋しさから、きっと、社会に対してこの感情を示したことでしょう。
あなたは、依存しなくても、立派に一人で生きられるのです。
両親や両親の魂、守護霊たちは、そうあれるあなたの要素を見抜いているため、自分達へ想いを執着していることに違和感を感じるのです。
こんな小さなところに固執して、あなたの人生を終わらせなくても、あなたは大きく羽ばたき、もっと大きな経験を掴みなさいと。両親は、あなたに対し、自分たちの意見や理解をそれほど求めなくても、あなたは一人で歩いて行けると感じるのです。
怒りの裏にあるものは、正義感や、依存心です。しかし、それを伝えたくても通用しない相手もいますし、その想いが生まれるからこそ、そこから脱出し、あなたは羽ばたけるのです。
あなたが想いをぶつけたいのは、『理解してくれない親って本当にいるわよね!わたしたちを傷つけるわよね!』ということではないのです。
理解してくれない親の元で育ったことによって自分が得たもの、そこに執着し続けず、そこから自立した経験を、あらゆる方法で世の中へぶつけたいはずなのです。
子どもへの理解が出来ない親をどう理解し、どうフォローすべきか、そのような親の元で育った子供や大人の苦しみをどう癒し、発展に繋げてあげるのか、それこそが、あなたが得た貴重な学びであり、あなたが生かされるべき使命なのです。
あなたは、両親から、何も与えられなかった訳ではありません。あなたは、親や自分を守ってくれる存在への依存や、甘えからの脱出方法を与えられたのです。
肉親を切り離す恐れや淋しさをクリアし、真の自立を経験しているのです。それをこれからも、完成に向けていくのです。
これから、あなたは、親との和解がなかなか出来なくても、年老いて全く自分の想いなど解らない状態になった親を見ても、後悔はしないのです。
折れても彼らはきっとあなたをまた、もっと、怒らせるのです。あなたは怒ってしまうのです。あなたは、そう生きるしか彼らと関われないのです。それは親不孝ではありません。あなたは、彼らを見て、理解してほしいという想いの全てが諦められたと感じる時を待つべきなのです。
せっかく収まっている怒りの感情を、また膨らませば、解って欲しいという甘えが蘇る事により、自立は揺らぎます。
障がい児を抱えている自分が苦しいとも、負担だとも思えないほど、あなたは自立心を確立させ、強くなるのです。
自分一人になったとしても、多くのものを守り、多くのことを処理し、一人で立ち続けてみせると思うまで、両親との和解は保留すべきなのです。許さなくても良いのです。
彼らを許さず、しかし求めず、それが、あなたの両親の愛し方なのです。
この経験があってこそ、今のあなたが在り、あなたの魂は生かされるのです。
和解するのが彼らとの今生の別れの際でも構いません。あなたの選択を間違っているなどと、関わるどの守護霊も想いはしません。
あなたが感じたこと、そのままに、今まで通り人生を選択し、自分の人間性を、それを背負ったまま深めてください。
全てが、あなたを応援しています。
椋木和美
- 2014年07月30日 22:30 /
Comment(6)
コメントありがとうございます
ゆうやママ
こんにちは。
私と同じように親との葛藤で苦しんでいる人が
このメッセージを読んで、少しでも楽になることを願っています。
和美さん、いつもありがとうございます。
- 2014年07月31日 22:15:33
Kazumi
sasaraさま
コメントいただき、ありがとうございます。記事を読んでいただけて恐縮です。私が感じていることは、sasaraさんたちのような魂の想いが、わたしたちを動かし、表現させているのだということです。いつも、sasaraさんから放たれる精神的確執の仕方、表現にわたしは何とも表現しがたく助けられております。
何よりURLを貼って下さって、こちらのブログからsasaraさんのブログ【So it shall be いまにいいことあるで…】を繋げることが出来たことが、わたしがコメントを衝動的にしたくなった一番の理由かも知れません。
sasaraさんの共有、大変心強いです。ありがとうございます。
- 2014年07月31日 23:04:57
Kazumi
ゆうやママさま
ゆうやママさんの目まぐるしい経験と強さに、何故か自分の中に勇気を感じます。メッセージを降ろしながら、うわぁぁ、と自分の事のように空恐ろしくメッセージを読みこんでいました。いつも、導きをありがとうございます。
- 2014年07月31日 23:14:32
maeda0223
とても勇気をいただきました。そして
なんだか自分のことを言われているような気がして
びっくりしました。
親からの解放は本当に難しいですよね。
罪悪感が伴います。
でも、自由ってなんぞや?って考えたら
頭の中の声からの自由、つまり第一歩は親からの自由のような気がしています。精一杯の愛を感じつつも、自分の人生を創るのは自分なんでしょうね。
ありがとうございます!
- 2014年08月01日 01:07:54
sasara
実は、URLを記入しないで投稿しようとしたら、なぜか“拒否”されました(笑)。
私は、父が一種の発達障害だった事もあり(また自分や家族にもその傾向があり)、ダウン症や自閉症のお子さんたちのメッセージが特に響きます。
現行のシステムは、もうあらゆる面で行き詰まっています。新たな世界に息吹をもたらすのは、今の社会では“劣等生”扱いのこどもたち(大人含む)であり、その“変な”感性の中に、たくさんのヒントが隠されていると(ほぼ)確信しています。
ただ、こういう「感性」はなかなか理解されにくく、しかも、言葉になりにくいものなので、表現が難しく、たくさんの工夫を求められるとも感じます。
周囲からの同調圧力にめげず、皆それぞれ「自分らしい」表現を見つけて、発信し続けて欲しいと思います。
こちらのブログとここに登場される方々は、未来への希望です! 私も頑張ります。
sasara
先日、Kazumiさんから拙ブログにコメントいただいた者です。
あれから、こちらの記事を(多分)ほぼ全部読ませていただき、自分の気持ちを見事に代弁してくれていると感激していましたが、この「お返事レター」は、まさに(母との精神的確執に苦しんでいる)今の私が一番必要としているものでした。
共有してくださったお二人に、感謝です。