家族の学び~【お返事レター】諦めの果てにある希望と光~

 

家族の学び~【お返事レター】両親との確執の意味~の続編です。

彼女の学びのキツさは、わたしもメッセージを読みとりながら感じさせていただくのですが、それと同時に、魂的な強者と感嘆するばかりです。

今回のメッセージをお渡しした後、メッセージの共有を快諾して下さった彼女は、こうもらしていらっしゃいました。

 『皆様とともに、魂の学びをしている最中ですが、(日々のストレスが溜まると)魂の学びが後退しているのではないかと思うことが起こります。そして、気づきが深まるほど、この世での学びはきついなと思うことが増えてくるように感じます。いわゆる「お試し」が度々あるようです。親との関係、夫との関係、息子との関係ETC...そんな器じゃないよ!と人生投げ出したくなることもありますが、、、あともう少し、がんばってみようと思います。』と。
 

そんな器じゃないよ!と人生投げ出した後でさえ、さらに強くなるであろう彼女に、頑張ってついていこうと思うばかりでございます。

自称はヘタレ同士、相手が持つ強さは自分の強さだと気付き合って、それぞれの「お試し劇場」に没頭しようではありませんか

 

いつも、メッセージの共有をさせていただき、ありがとうございます。 

 


 

【ご質問】

『先月は、両親との関わりについてのお返事レターありがとうございました。
その後、入院中の母の認知症が進み、まともに話が出来なくなってしまいました。また入院先がほんの少し遠方なため、お見舞いに行くのもままなりません。母の入院当初は、頑張って一日おきにお見舞いに行きましたら、子供のことがおろそかになり、子供を肺炎で入院させる羽目になってしまいました。

今回の相談は、もうあまり心が通じ合わなくなってしまった母ですが、母の魂は、私のことをどう思っているのか、また今生で何か心残りはあるのかないのか、また別の病院でリハビリ中の父とは母は会えずにいますが会いたいのか、そういったことを知りたいです。』  

 


 

【母は誰にも理解されない状況を使って、魂の愛で家族を強く導く】

種明かしをすることが良い事か悪い事かわかりませんが、彼女の母親は自分だけの学びに集中する道を選択しながら、魂の愛は深く澄み渡り、潔く自分の残りの人生を家族のために捧げているのです。それをきっと理解して、自分の学びとし、さらなる強さと自立心にしてくれるだろうと娘を信じているのです。娘の気付きと変革=母の魂な大きな仕事、となり、それは母親自身の自信と希望にまた繋がるのです。娘である彼女が、自分の変革(魂の自立)を見せることは、関わる家族の魂を救い、育てるのです。わたしたちの繋がりは、目に見える単純な繋がりや関わり合いだけではないところが、ややこしく感情を複雑にさせ、自分の学びにも、与えられた役割や才能にも気付きにくいのでしょうね。しかし、周りからみて理想的な状況ではない家族関係にあっても、どこかで自分と家族を信じているはずです。それを、どうか疑わないでほしいのです。苦しい家族関係の中には、理想的な家族関係にも劣らぬ、大きな愛と気付きが隠されているのです。目に見えていない部分を感じ取るには、やはり、大きな愛と冷静さを必要とされます。彼女とともに、頑張ろうではありませんか。

 


 

【お返事レター】

あなたにとって、もう、あまり心が通じ合うように感じられなくなった母親。しかし、それは認知症による意思の疎通が図れないことによって、あなたが新しく感じている想いであって、あなたは長い間母親と、もっと違った意味ではありますが、心が通じ合わないような淋しさと諦めを感じていたはずなのです。

あなたは、諦めなくてはなりません。

このような状態になっても、なお、あなたは、どこかで、自分への理解や感謝、優しい愛の言葉を期待しているのです。認知症が進んだ母親が自分に対して悪いようには思っていないと感じ、母親の魂が自分をどう思っているのか聞きたいのでしょう。あなたを満たし、感動する言葉を与えるのは簡単でしょう。

しかし、残念ながら、あなたの母親の魂は今、彼女の信じてきた道だけを見つめ、ただひたすらと歩んでいるだけなのです。そこには、家族さえも入り込む隙はありません。

彼女は、あなたよりも先に、深く家族(誰か)を求める気持ちを手放したのです。

あなたに対して何を思っているのか、それをたずねることさえ、彼女の魂には負担なのです。いいえ、あなたに真実は伝えたくはないのです。真実を伝えると、またあなたの甘えが出るだろうと。また自分の気持ちを理解してほしいと訴えかけ、後悔に逃げることもあるだろうと。

残念ながら、あなたが母親に対してしてあげられることは、今は何もないのです。あなたの気持ちがすむような働きかけはあるかもしれませんが、彼女の魂は自ら求めて認知症の状況を経験しています。彼女は自分の世界に没頭したいのです。してあげられることは、彼女からの反応を何も求めてあげないことです、ただひたすら傍らにいてあげ、そっと彼女の人生を想ってあげながら、あなたが【自分自身の人生を思い返して】あげれば良いでしょう。それは、母を想うことでもあります。


母親は自分自身の人生を味わい、そして、あなたはその母を見ながら自分の人生の意味を自分で探してゆくのです。

あなたが親に反発していたのは、親だからわかって欲しい、わかってくれるべきという甘えです。それを徹底的に取り去るために、それに応えることのない両親との縁があります。そして、あなたの母親が認知症になったことは、母親の人生の在り方であり、あなたの甘えと向き合わされるためです。

母親に心残りはありません。彼女は一生懸命に、そして彼女自身の人生にだけ集中し、母親の魂は、次の転生に向けて、静かに準備をしているのです。いいえ、瞑想していると言うべきでしょう。彼女の魂は、外から受ける感情をシャットアウトし、自分の生き方について感じ続けているのです。

残念ながら、あなたが求める、あなたの魂に対して想っていることは“何もない”のです。そして、それを淋しいと想う考え方を取り外しなさいと。わたしの魂に、常に何かを求める気持ちを止めなさい。自分の人生は自分で創りなさい、としか答えはしないのです。

あなたはやっと自由になれたのです。親からの言葉や態度で自分が喜び安心し、これまでのあなたの苦しみの意味を見出せる反応をしてくれれば、あなたは自分が得てきた苦しみや拘りを昇華出来るでしょう。しかし、それは母親の言葉や態度で得られるものではなく、むしろ、どんな状況になってもそれを一切してくれはしない両親の言葉や態度で得るべき心境なのです。自分自身の解釈と自立心のみなのです。あなたは、親に求め続けた反応を、年老いた両親によってそれが叶わなくなることで、やっとその期待から解放されるのです。あなたは自由になるのです。真の自立です。

淋しがらず気付いてください、あなたの両親は、あなたの期待通りではなかったかもしれませんが、あなたに何も、最初から求めていなのです。

あなたはずっと、それが淋しくて両親に拘り続けたのです。あなたは、早く気付くべきです。何も求められない両親だからこそ、あなたはいつでも自由に向かえたのです。

母親の魂が、あなたに思うことは、ただひたすら、もっと自由になりなさい、わたしたちはあなたを縛り付ける気は全くない。わたしたちは、自分達のために生きる。あなたは、あなたのために生きる。それでいい。そうあるべきだと気付いて欲しいと。

母親は、あなたには理解できないような、はるか深く広く、自由に飛んでいる状況にあります。

やりたいことがあれば、彼女は何でも想いによって叶えることが出来ます。離れている父親にだって逢いに行けるのです。想いの中で逢いに行けば、現実的に逢うよりも心は喜びを持つのです。

あなたが現実的に毎日逢いに行かなくても、あなたが想えば母はあなたを感じ、あなたの苦悩も知り、あなたを一瞬一瞬見守るのです。しかし、それだけです。

あなたが守ろうとしている母親は、あなたをしっかりと支えながら、自分の世界に没頭しているのです。

そして、支えるべきは父親であり、理解してあげるべきは父親だと。
彼はあなたと同じように、いつまでも自分を理解してほしいと、居もしない親に甘えるように想っている。彼を許し、彼を理解出来れば、あなたは自分を許し、魂の大きな課題をクリアしたことになるでしょうと。

 


 

椋木和美


  

  • 2014年08月25日 20:40 / Comment(0)

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