家族を愛せないことから見つける、魂の新しい自我と選択

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前回ご紹介したK様の霊視カルテは、とても特殊で霊視カルテらしからぬものとなりました。ずっとメッセージを打ち続けているようでした。

霊視カルテとお返事レターを同時にご依頼いただきましたが、彼女には霊視カルテから読んでいただき、そのあとにお返事レターを読んでいただくようお願いしました。それは、彼女のお返事レターが、霊視カルテの解説のような、続きのようなものになっているからです。

彼女にとって、今世での現実は、戯れであり遊びであり息抜きです。それは、彼女の魂が、自分にとっては真理を見つけてゆくスピリチュアルな仕事が最も重要であると知っていたからです。

しかし、その過程において、彼女は息抜きであり単なる戯れに過ぎない現実を生きることの中から、宇宙的な真理を超える”何か”を感じ取ってしまったのです。 崇高で奥深く、目には見えない真理を重要視していた彼女の、まるでロボットのように作業をするスーパー魂が、人間の感情に魅力を感じ、くだらないと感じ、浅はかと感じ続けてきたことの深部に、なかなか見つけられなかったスピリチュアルな秘密の図を埋めるパズルのピースの影らしきものを見つけたのです。

いいえ、まだそれは本当に求めているパズルのピースとはわからないのです。彼女の魂も、それがずっと探し続けている本当のピースではないかもしれないと感じながらも、それが幻でもまやかしでも、彼女はその戯れから何かを得たい、何かを得られると自我をもってワクワクし始めたのです。

優等生の魂に遊び心が生まれた瞬間は、まるで、わたしが【魂の根源カルテ】を読みとる際に見ることのできる、壮大な宇宙の静かで無限の意識体全体の中から、ある時、人間の感情のように意識がポッと生まれ、ひとつの魂が大きな意識体から切り離され独立した瞬間のようです。

皆さんにも見せてあげたい。わたしたちが大きなところから自ら切り離すように意識を強めた瞬間を。わたしたちの”始まり”は希望とワクワクに満ちて、笑い転げる魂の根源として存在し始めたのです。

彼女のお返事レターからそれを、どうぞあなたのスピリチュアル的に優れたどこかの感覚で感じ取ってみてください。諦めることなく自分を感じれば、あらゆるものが投げかけてくる”言葉”をあなたは読み取れるはずです。あなたも自他の魂の根源を想い出すことが出来るはずです。  

Kさま、お返事レターのご提供を快諾していただき、心より感謝いたします。

     


【ご質問】 未公開


 

 

【お返事レター】


娘さんを愛してあげられず苦しいですか?

いいえ、あなたは娘さんを愛せず苦しんでいるのではありません。
あなたは娘さんを愛そうとしたいのではないのです、愛せない確かな理由を知りたいのです。あなたは、娘さんを愛せない自分を一度も、責めてはいないのです。

あなたと娘さんの関わり合いは、魂的にどんな意味を持つのでしょう。
それは、あなたの魂の発展・魂の進化を、あなた自身に強く知らせるためです。

嫉妬心、蔑み、根拠のないような苛立ち、女の甘えは嫌い、女が嫌い、自己主張の強いものは嫌い、等々。
あなたが、初めて感じるような、痛みのような、罪悪感のような、魂的なエリートから外れるような、これらの感情です。

あなたの魂は、ただ光として存在し続け、そして他の魂のために貢献し続けてきました。しかし、今世であなたは、魂として強い意志を持ち始めたのです。

その証明として、娘さんへの感情があります。

あなたの魂は現実の生活ですべきことは、ただ淡々とこれまでの転生においては出来てきたはずなのです。何の疑問も抱かず、自分が魂としてやり遂げなくてはならないことが他にあるため、強い使命感を内に秘め続け、その満足感と幸福感にのみ魂は意識を集中できていたのです。

しかし、今世あなたの魂は、人間としての魂の進化を求めたようです。人間がするように、人は何故、人を愛さなくてはならないのか、それは必要のないものにも見える。あなたは不思議なのでしょう。何故なら、個々に自立して魂の役割を他のために行ってきた魂のみとあなたは繋がり続けてきたからなのです。

しかし、目の前にいる、人間としての娘さんは、誰か(あなた)を必要とし(切望し)、あなたを頼り(縛り)、自分一人では自己をコントロール出来ないのです。これが、あなたが不思議に思う人間の人としての愛し方なのです。

あなたは不思議に思います。何故自己解決しないのか。何故重要な存在意義を他に求めようとするのか?

あなたが娘さんに愛してあげられないと感じ、甘えさせてあげられないと感じるのは、本来魂が自己努力と自己信頼と他者信頼と他者との一体感を持てば、自分の力で立てると感じることが出来ることだからです。彼女が自分に求めてくるものは、本来、他に求めてはならないものだとあなたの魂は知っているからなのです。

弟さんには何故そのようの感情を抱かないのか。それは、彼が本質的には自分で立っていると感じられるからなのです。

娘さんがあなたに求める愛や何かは、あなたにとっては自分の力で自立するために非常に重要なものと感じてしまうのです。非常に重要なもの、それは、自己信頼感です。娘さんの魂には、それがまだ育ってはいません。

しかし、それをあなたが渡せるのか、渡すべきなのか、いやその前に何故彼女はそこまで自己信頼感を失わなくてはならなかったのか、その謎があなたのあらゆる思考や霊的な魂的な作業を止めてしまうのです。

あなたの絶対的な自己信頼感と、他への揺らぎない献身を持つあなたの確固たる目標意識がそがれる瞬間です。

なぜ なぜ なぜ なぜ?

あなたの魂は、自力で立てる光のエリート魂と常に共同作業をしてきたために、人間として歴史を重ねてきた娘さんの魂に理解と献身を捧げることが出来ず困惑しているのです。

あなたが他への揺らぎない献身を誓ったその相手とは、自分と同じ揺らぎない献身を誓い、他のために自己犠牲とも呼べる作業を行ってきた光の魂のみだったのです。決して我欲を表し、自分の仕事を誇示することのない美しい魂たち。魂のエリートたちとは、つまり、我欲で生きるのではなく人類のために生きる魂たち。彼らに向けてあなたの献身は行われてきたのです。

それは裏を返せば、そのエリートたちであれば、自分が行ってきた欲のないひっそりと行う献身が最も評価され、報われるのです。相手を選んで献身が行われたとも言えるのです。これさえも我欲なのでしょうか?

あなたは戸惑います。彼らを助けるべきか、助けないことで自立させるべきか、どちらが人類への献身となるのだろうかと。

しかし、あなたの疑問は、大きな疑問へと移行してゆきます。そもそも、自分が行ってきた魂のエリートたちのためにとても永い年月をかけてつくってきた【人間として無限なる力を得る秘儀】の、膨大で難解な壁画は、魂のエリートだけにしか渡せない(生かせない、解せない)ものなのか。

未だに自己信頼を得られず他者に頼ろうとする魂を、私は目の前で見捨てるのか、それとも完成を急ぐ壁画を創る作業を一旦止めて彼らに道を示すべきなのか。

このジレンマは、あなたの魂の転生を重ねた中で初めての経験となります。これこそが、人間としての“生”なのです。
正しいことだけをしてゆけばいいものを、あえて間違いを犯し、無駄な時間を浪費し、ジレンマを抱え、後悔し続ける。悔やみ憂い、そして愛を確認しようとする。それが人間の生き方だと感じ始めているのです。

ただの光の一歯車として生きる道、それは光としてのエリートの道。自己主張をすることはないけれども、自分のために存在しないことで最も評価され輝く生き方。

人間らしい生き方とは、なかなか自分を信じられず、他を頼り、我欲を持つ哀れな生き方。

あなたは二つの人生を選び迷っています。
 
娘さんに深く関われないのは、娘さんの存在の在り方に苛立ちながらも、関わることによって人間らしい生き方を知りたい、それによって人間に対して真の理解と真の発展を導ける魂となり、創り上げた壁画をさらに多くの魂に生かす結果を得たいというあなた自身のエゴを感じるからです。それは他のためにしか存在してこなかったあなたの、人間的な欲の発生なのです。

あなたの魂が、人間の魂の根源へと移行することに惹かれつつ、このまま人間の我欲や憂いなど知らずに光としてのエリートをまっすぐに歩みたい気持ちも捨てきれない。その葛藤なのです。

娘さんの存在は、あなたの根底にあった、【人間として無限なる力を得る秘儀】を、“全てを理解できる光の存在”としてではなく、“全てを理解できない人間”としてでも使いこなせるようになりたいという欲を見抜き、あなたを人間への深い理解を学ぶ、深淵な森へと誘っているのです。

森(娘さんがいる人間界)には秘密があります。森に秘められた我欲の意味を知り、あなたは自分が創り上げてきた壁画をさらに大いなる秘宝とさせるのです。

森に入るのであれば、娘さんに関わり生まれる自分自身の感情と葛藤をゆっくりと堪能しましょう。その感情からあなたは、あなたのさらなる使命と道を見つけてゆくでしょう。
                                   

 

 

椋木和美

 

  • 2015年05月13日 23:10 / Comment(2)

コメントありがとうございます

K

メッセージを頂いたKです。
解説に勇気と希望を頂き、とても励まされました。ありがとうございました。

  • 2015年05月14日 16:05:42

Kazumi

Kさま、ありがとうございます。
何て純粋で意欲的な魂なのだろうと、淡々とした冷静なK様の魂から熱い想いを感じております。その想いは、娘さんが自分で自分を未だ愛せないことさえも美しく包み込み、娘さんの役割を完璧なものと感じさせてくれています。

  • 2015年05月15日 22:47:18

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