恵まれた環境で魂を育てると、ある時から、自分の才能や、自分の自由で尊重されるべき生き方を、ある人たちからひどく邪魔され、無価値とされる！という気持ち（危機感）が高まる場合があります。 

今回霊視カルテをご提供くださった彼女も、この特殊な魂を育てる優れた（ある意味で特殊な）環境があったのでしょう。それゆえに、魂を守られ強化された環境から離れ自立するとき、彼女は、優れた（ある意味で特殊な）環境によって、自分が守られ特別扱いされていたことに気付くはずです。 

彼女は、優れた環境で守られ強化された自分の魂の性質を、宝物のように扱うのです。それはそれは警備を厳重にして。特殊な魂が特殊な性質を守ろうとするがゆえに、特殊な守り方でそれを行おうとします。 そんな彼女が、その特殊な性質（才能であり宝）を判断できないような環境に身をおくことになると、混乱し、時に破壊を求めるかもしれません。それほどに、守り方は特殊なのです。

彼女がもし、特殊な環境で特別に尊重され、彼女のある種特異な才能や性質をこれまでに守り切れているのだとすれば、それは、彼女が守られるべき存在であり、役割を持っているということ。

それはつまり、こういうこと。

彼女が持つ得意で特殊な才能は、彼女の魂に繋がり、ともにあり、彼女を創り上げてもいる同胞の魂たちの想いや才能を、彼女一人が代表者として表現する役目を仰せつかり、それを世に出したり、魂をさらに磨き上げて才能を育てるため。

彼女の中には幾千もの同胞とも呼べる叡智という仲間がいて、彼女は無限と単調に表現されがちな美しい世界にずっと繋がっている。彼女の生き方は、それらを基準に動かされ、それらを守るためだけにある。

だからこそ、彼女は特殊な環境で守られ、自分を貫くための強靭な自立心と、他が彼女の持つものや彼女と繋がるものに嫉妬し、価値を見出さなくても、それを気にしないある種の無神経さや無頓着や無関心を与えられているはずです。

それが時々、彼女の生き辛さと感じられる『こんな世の中で生きていてもつまらない』という想いになる。
それは、彼らが無限と表現したがる、彼らが観たことがないであろう美しい世界と比べてしまうから。

『この世はなんて美しくないのだろうか』と。

しかし、その想いによって彼女の中の美しい世界はより光を放ち、彼女のイマジネーションは膨らみ、彼女の美や幻想的な世界は無限に広がるのでしょう。彼女はその世界にうっとりとしながら、そしてまた、そのギャップであるこの世の下らなさに辟易とする。

この感情に、どう折り合いを付けて、彼女はこの世界で自分が生かされる意味を”表現”してゆくのでしょうか。

Kさま、カルテをご提供いただき、心より感謝いたします。

和美 

【カルテのご提供者Kさまよりいただいたメールをそのまま抜粋させていただきます。】

以下、感想と依頼した経緯を書きたいと思います。

：感想

和美さんはお気づきかと思いますが、私は作家でアーティストです。物心ついた時から「生きること=創作すること」でした。
外側から好きなだけ取り込んで、自分のフィルターを通して作品に仕立てるという、一連の自分では決まりきったやり方が、魂的霊的にみるとこのような仕組みになっていたことには、納得でした。
さらに、創作活動における現在の悩ましい事柄にずばっと触れられたことには驚きました。
おっしゃる通り、子供の頃から私には妙な自信があり、私の中にはいつも創作への想いやアイデアが漲った泉があります。
本調子の私は、想像力を解き放ちイキイキと創作します。
ですが最近は、分けも分からず、本来の自分を忘れてしまったかのようでした。表現しようとすると情熱が空気に触れて消えてしまうような、なにかが詰まっているような、表現しても広がりが感じられないような、正直いつものやり方に飽き飽きしてるような、いかんともしがたい感覚を覚えていました。
今は分岐点かもしれない、だとすればどうすれば・・？
そんな私の思いに霊視カルテではヒントをあれこれいただいたように思います。
何度も何度も読み込んで、さらなる自信と魂の信頼感を得て、もっと楽しく創作していきたいと思います。

：経緯

いつか別件でメッセージなどをお願いしようと思いながらも考えあぐねていたところ、先日たまたま「何にも縛られず、自由と時間をコントロールする魂」という記事を見つけました。
他の方のカルテも共感できる部分があるのですが、このYさんの共有くださったカルテは、タイトルを目にしただけで、「これは！！」と心に迫るものがありました。実際本文は、自分のことを言われているように感じ、Yさんの魂に似たものがあるのかな・・と勝手に親しみが湧きました。
と同時に、今迄にないほど強烈に私もカルテを作ってほしい！といてもたってもいられず鑑定をお願いした次第です。
もしかするとYさんの魂によって私の魂が導かれたのかもしれません。カルテを共有してくださったY様に感謝します。どうもありがとうございました。
私のカルテも誰かのお役にたてるかもしれませんので、ぜひ和美さんのブログで共有してくださいませ。
どうぞよろしくお願いします。
 

霊視カルテ

  
≪魂の性質≫

溜め込み育む魂。自分の感情も、自分が創り上げた大切な世界も、人の目に触れることを好まず、あなたは自分の世界を守ろうとします。

自分の感情や思想を外に出してしまうと、それを見聞きした相手が自分に何らかの影響を与えるのではないかと警戒します。あなたは、自分の想いを外に出すことを慎重にし、自分が外側によって変えられることを拒むのです。

そこには、自分以外の者は自分を育てるに値しないという強い思想があります。

あなたは、外からの影響を受けることなく自分の想いに集中し自分の魂を自分の世界観で育てようとするのです。それは、自分を大切に育てる気持ちを持つのは自分ただ一人だと思うからです。常に自分を尊重し、自分にとって公平な態度を守り、自分を安心させ、有頂天や称賛でもない正しい自己評価によって自分の才能を広げてゆくのです。

あなたにとって自分の魂は、かけがえのない美しい存在という光です。それを知っているから、あなたは自分の命を無駄にせず、人生を無駄にせず、時間を大切に自分のために使おうとします。

溜め込むのは、感情だけではありません。あなたは自分を守るためであれば、自分の情報や発想や秘密を隠し、不用意に外に情報を与えるようなことはしないのです。未来の計画も、立てては溜め込み、外に漏れ出ることを簡単にはしません。

あなたは、あらゆるものを自分の世界に溜め込むことで、自分の世界を充実させ、自分の世界に大きなエネルギーと価値を生みだすのです。

才能は、自己の魂の記憶を探って取り出した情報や智慧などを、より面白く美しく新しいものへと想像力豊かに表現してゆくことです。

あなたの記憶はリアルで確かな情報ですので、あなたが表現するものは独創的で、歴史を感じさせながらも新しさと懐かしさを生みます。

あなたは、自分の世界を守ることに全てのエネルギーを使い、独自の世界観を自分一人で表現することに執拗なまでに拘るのです。

あなたは、抑圧されることを嫌い、個性を奪われることを憎しみ哀しみ、自由を体験できなければ、人間への不信感を増してゆくでしょう。

あなたの強い“自分の個性”“自分が創り上げた世界”を守ろうとする気持ちは、あなたの自立心となり、自律心となり、自分が不信に思う他の人間の理解を深める作業となります。この作業が、あなたの自分を信じる力となり、迷わない強さとなります。自分への集中力、これこそがあなた特有の個性となるのです。

≪魂のクセ≫

あなたは他への強い怒りと絶望感を魂に生んでいます。それは、あなたの魂の歴史によって生じたものですが、それを再び感じて他によって自分の人生の可能性を奪われると落胆しないよう、他と絡まずに済むよう、あなたは自分の世界に没頭しようと生き方を変えています。そうして、あなたは魂の性質をより強めてゆくのです。

あなたが他と関わり怒りと失望が生まれるのは、あなたが本質的に隠し持つ自信によってです。自信があるゆえに、思った反応をされないと怒りが生まれる。自信があるゆえに、自分の個の独創性を理解されないと、あなたは自分の人生を奪われるほどの痛みを魂に感じてしまうのです。

あなたの自信はあなたにとって非常に大切なものですが、あなたの潔癖性のある自信は、他への要求を強めてゆくのです。それによって、自分が苦しむという結果になります。

しかし、あなたが本当に恐れているものの正体は、自分が評価されないことではなく、自分の独創性や才能を、誰かが盗んでしまうことです。自分よりも表現方法や生き方の上手い人がそれをしてしまえば、自分の才能や独創性をまるで相手のものであるように、自分よりも先に評価され、称賛されるかもしれないという怖れなのです。

自信を持つ魂がこれを怖れてしまうようになったのは、自分が望むよりも世の中の人たちが自分の才能に気付かずに評価してくれないという焦りからです。
この怖れが魂の想いグセであるならば、それを乗り越える方法は、自分の独創性のさらなる広がりを生むこと。そして、称賛に値する魂の経験値を持つことをあなたの口から、あなたの立ち振る舞いから、あなたの醸し出す雰囲気から周囲に知ってもらうことです。そのためには、あなたが溜め込む性質を持ちながらも、発展するために、あなたが溜め込みながらももう表現したいと思う何かを外へと出すことを求められているのです。

それは、外見でも、話し方でも、微笑み方でも、語る内容でも何でも構いません。間違っても、あなたが独創性を持って創り上げて表出しているものをさらに独創性を持って表す必要があるとは思わないでください。あなたが今までに嫌っていた表現方法に挑戦することで、あなたは、自らの力で自分に見合った評価と称賛と、憧れを手にすることが出来るでしょう。それは、自分以外の人間に対する安心感となって、あなたの心、あなたの魂を解放させてゆくことになるでしょう。

≪今世のテーマ≫

自分が理想とする評価をしてくれない人と出会っても、どんな扱いをされたとしても、憂い哀しむことのない確固たる自信を自分に与えてあげること。

あなたは自分の才能を自負し、評価しています。しかし、今のあなたの自己肯定に足りないものは、他者からの称賛や評価や羨望です。あなたはそれを得られないと、周りの価値を見極める力のないことに哀しみますが、あなたの魂は、その称賛と羨望が、自ら創り上げた世界を簡単に壊すほどの迷いや邁進となることを知っています。

望みながら望まないものを追い求めることを止め、どんなに自分の世界を理解してくれない存在に出会うことがあったとしても堂々とし続けること。あなたがそんなことで感情を揺らすことなどないはずです。あなたは、醸し出す雰囲気から自分の才能と創造した世界を押し黙りながらも表現し、自ら創り出した世界にあるように、威厳と聡明さと愛と冒険と魔法を、人々に感じさせるのです。

そのような新しい自分を感じる瞬間こそ、あなたの絶対的な“人間への信頼”の気付きとなるのです。あなたの魂の根底にある信頼感とはどういうものか、それはあなたが“生き物”に接した時の、あの感情です。安らぎと愛と安心感と慈しみの心、それこそが、あなたが人類に対し想う感情なのです。

椋木和美