『まったく、苦労なしで生きてきた世間知らずが!』と思われてしまうあなたへ

いつもおっとり、柔らかな話し方に品の良い雰囲気。彼女とカウンセリングで向き合っていると、こちらまでもゆっくり、少女の気分で(気持ちね)話してしまうような可憐さと美しさがあります。『そのお仕事ね、あなたの仕事ではございませんよ!』と最初のころには思い伝えながらも、どんな仕事も品よくおっとり丁寧にされるのです。そんな彼女がようやく手にした新しい仕事。やりがいのある仕事に喜びや可能性を感じキラキラしながら次のステージに足を踏み入れた彼女。”わたし、ここでずっと頑張るの”そう思える場所を見つけながらも、その環境での人間関係は、やはり新しいステージだけあって、彼女とは異質のタイプが多く、おっとりした彼女は職場の方から見れば、超マイペースでお気楽なお嬢様に見えたでしょう。彼女の”ずっと苦労なく幸せで生きてしましたの♪そう、これからもずっと♪♪”という美しい雰囲気は、特に同性からは憧れと好感と嫉妬と意地悪さが入り混じるような感情を刺激してしまいます。そんな自分を理解してもらえにくい環境で彼女は、周りの人たちに自分を寄せてゆかなくてはならない状況に長い間身を置き続けた時、自分らしさとは何なのか、自分にとっての幸せとは何なのかを、これまでになく考えなくてはならなくなったのです。きっとそれを模索しようにも、これまで自己肯定できたきたこと、むしろ自分の好きなところをこれまでにない悪意や言葉や表情で指摘され否定された彼女は、自分がどうあるべきかわからなくなったのではないかと思うのです。これど、どんなに落ち込んでも、どんなに涙が出るほど悩み嫌な気持ちを抱え続けても、彼女の魂は、悪意と怒りとは無縁なのです。辛さを吐き出す言葉にも、人の悪意を悲しむ表情さえも、茶目っ気を残し、美しさと可憐さとユーモアを甦らすのです。支えてくれ愛してくれる大切な家族に悪い影響を与えないよう、自分はどうあるべきかと向き合う姿勢には、底知れぬ強さがあるのです。その強さとは、彼女のいちばんの魅力であり武器である、自己肯定力なのです。魂が『わたしはわたしのままでいいの』と思えるためには、確かに、魂が愛され認められた経験は必要です。彼女は運よく、そういう歴史を魂に刻んでいます。しかし、彼女から学べるのは、決して愛してもらえず肯定してもらえなかった魂であっても、自分で自分を愛するにはどうあるべきかを感じさせてくれることです。ただ単に、彼女は愛されたから自己肯定が強くなったのではありません。彼女が自分を深く愛し続けたからこそ、彼女は深く愛し続け、彼女を肯定し続ける人たちに囲まれ守られたのです。けれど、一見お嬢様に見える彼女ですが、常に受け身で受け取るだけではないのです。根底には、深く与えたい、求めてくれるのならば惜しみなく与えたいという愛が、自己肯定の愛と同じほど、湧いてくる泉を持っているのです。彼女と直接会っていなくても、彼女を応援しながら彼女を感じ続けると、その愛がいつもわたしに返ってくるのです。彼女の魂の中にある愛の泉が、わたしの中にも湧いてくるのです。この仕事をしてきた魂ゆえの自己否定感を助けてくれるために、彼女は悩み発展するステージを今世抱えて、わたしの前に現れて繋がってくれたのだと思います。改めて、ご縁に感謝いたします。
 
今日共有させていただくのは、そんな彼女が悩んでいた約一年前のお返事レターです。最近ご依頼いただいたお返事レターと続けて共有させていただきたいと思います。いつも、ありがとうございます!
 
椋木和美 
 
 

 
【ご質問】
 
私は今、最大に心がピンチ!
からは脱却した様な気がしています(^^;
でも、底辺は底辺かなぁと
頑張りたいけど、今のままで頑張って良いのか、違う方向を向いて行こうか。
頑張り方、間違ってるのか… どんどん悪い方へ向かってるのか、1人で意固地になってるのか?
 
嫌な人間になってる様な気がして、ネガテイブモード全開です(^^;
 

 
 
 
~お返事レター~
 
 
本当に「頑張り方が見つからない」のでしょうか、いいえ、今のあなたは、今いる場所での自分の頑張り方は承知しています。そこに求められる努力に勤しむことに、心だけではなく魂までも抵抗しているだけなのです。
 
その努力を自分がすべきだろうか?という問いかけにも、答えは出ているようです。「それはしたくない。周りと同じような疲れ切る歩み方はごめんだ。」と。
 
もちろん、その場所に居続けると決めているのならば、そこで求められているような頑張りを続けるべきなのですが、あなたはどうすべきかを考える際に、それは考えていないのです。「自分のやり方、自分のペースでこの場所に居続ける方法があるだろうか」、そう模索し始めているのです。
 
それはとても賢い考え方だとも言えます。無理をして自己否定を生むような環境に長きにわたって居続けることは、心身ともに悪い影響を与えるでしょう。
 
しかし、見方を変えると自分の限界まで努力する(能力を発揮する)ことから逃げているともみえます。
 
職場で求められる頑張り方は、昔からの方法です。一生懸命に勉強をして、がむしゃらにお願いして、そのことばかり考えなければ成果は出ないような方法です。
 
けれども、世の中の多くの仕事がこのような頑張りをこれまで以上に求められているのも実情です。そして、昔のように成績や成果が出にくくなっている今の世の中です。
 
では、もっと努力するしかないのでしょうか。
 
はい、ありません。そして、それに加えて、教えられるやり方だけではなく自分で考えて仕事の仕方を変えることも加えてゆかなくては、これからは成果は出ないのです。
 
よく考えてみてください、あなたが底辺だと思うのは、職場での自分の扱いでしょうか、立ち位置でしょうか、成績でしょうか、それとも自分の心の状態でしょうか。
 
あなたが気に病んで憂いているのは、仕事の勉強がはかどらず、なかなか覚えられず、思ったように行動に出れないことでしょうか?それとも、周りからの扱い方や周りの頑張りの威圧感に対しての想いでしょうか?
 
辞めることは簡単です。しかし、考えて欲しいのは、自分が落ちぶれているような気がするのをくよくよしているのであれば、それはまだ頑張る余地があるということです。
 
もっと必死になって勉強しないと仕事にならないと言う切羽詰った想いはありますか?その足りない知識を一日でも早く覚えたいという意欲はありますか?
 
何となくその雰囲気が嫌だ、このまま自分のペースを保てないかと感じているとすれば、それはどうしてもあなたから漏れでてしまい、厳しい上司などには“甘い”、“やる気がない”、”必死さがない“と思われるでしょう。
 
わたしは頑張っているのにそのように見えない、そう思うのだとすれば、正社員として働くには今の世の中の厳しさを知らないと言えます。それではパワハラの標的となるのです。
 
さて、あなたは本当に、もっと勉強を死に物狂いで出来ないのでしょうか。成績を伸ばせないのでしょうか?
 
一念発起しないのならば、少し自分を見くびってはいませんか?
 
このまま、楽なパートの仕事に身を移して、本当に気持ちはリラックス出来、晴れやかになるのでしょうか?
 
その答えも今はNOのはずです。進むのも気持ちが暗い、違う方向へ進むのも結果的に暗い気持ちになるでしょう。
 
今この経験で求められていることは、“続けること”に意識を集中することではありません。あなたが本気を出すかどうかということなのです。
 
あなたがもし、ゆったりと楽に人生を過ごしたいのであれば、今の仕事の状況を選択することは最初からなかったはずなのです。今ここを求めたということは、自分にはもっと可能性があり、本気を出せば他をしのげるような能力を発揮できると思っているからなのです。
 
それを、中途半端に終わらせると、また次の楽な仕事をしながらモヤモヤし始め、このまま終わりたくはない、もっと違うことを!と想うでしょう。
 
まず、確認してほしいのですが、あなたの自己肯定や人生への高揚感を持続させて向上させるためには、絶対的に“経済力”が必要なのです。あなた自身がそれを求めていることに気付いてほしいのです。
 
人生を潤わせるために、着飾り、喜び、楽しめ、分け与えられる。あなたは、それが欲しいのです。
 
その結果得た、今の、誰かが羨む職場、本当の底辺には一生得られない社会的な保障は、それを叶えるものです。
 
その対価として、他の人にはない頑張りを求められるのは当然とも言えます。その頑張るステージさえ掴めず底辺から抜け出せない人たちがいるのです。それがいまの世の中の現状です。しかし、サラリーマンがリストラをされるように、あなたの職場では会社側からリストラされることは極めて起こりにくいでしょう。ある意味での恵まれた環境とも言えます。
 
あなたの頑張りの方向性が間違っているとすれば、視野が狭すぎるということです。
 
会社の中にいる人たちへの狭い中で何かを気にして気落ちしていると言うことです。
 
もっと世の中の全体の流れを今こそ興味を持ちしるべきです。新聞を読む、ビジネス書を読む、など、そこから自分の仕事で扱っているものの価値や関わり方を客観的に感じとるのです。
 
周りの人間関係などはどうでも良いことくらいに想うふてぶてしさを持って「幸せそうに能天気そうに見える自分」を思い切り振りまけばいいのです。そして、もっと知識を増やす努力を今すぐに始めることです。
 
嫌なことをさせられる、しなくてはならない、そう感じてしまうのであれば、あなたがせっかく手に入れた“人生を潤わせるための仕事(収入と安定)”は手放してください。けれども、それを簡単には手放せないと思うのであれば、今求められている成長は、嫌なことではなく、自分の可能性を無尽蔵にわき出すきっかけとなる宝としてとらえるべきなのです。あなたはその仕事の成果を出すことによって、本当の自分を知ることが出来るのですから。
 
あなたは、今のやりがいのある仕事で、厳しいながらも努力して自分のあらゆる人間性の可能性をのばし、信頼を得て自信を得て充実してゆきたいですか?その道ならば、今の辛い状況を、単なる我慢とはとらず、自分に足りないものを見極める客観性と、今までとは違う実質的な努力(余計な気遣いはむしろ必要ありません)をしなくてはなりません。
 
未来像をもし、パートをしながらゆっくりと過ごせ、自己否定も落ち込みも感じなくてもすみ家族で笑って過ごせる自分になったのであれば、今すぐ仕事は辞める方向で片づけてゆきましょう。
 
さあ、イメージしてください。キラキラと輝くあなたは、どちらですか?
 
 
椋木和美
  • 2018年09月23日 19:05 / Comment(0)

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