離婚する?しない?自分勝手な暴れん坊の夫と縁が繋がる、あなたという女の強さと難解さについて。
前回の、離婚を希望されている70代の女性へのスピリチュアルメッセージ、一緒に読み込んでいただけましたか?
このお返事レターは娘さんからご依頼のご連絡をいただきました。その際に娘さんは、離婚を決意しているお母さまが「父に話してどういった方向になるのかは分かりませんが、私的には、二人が幸せになる決断へと導かれるよう祈ります。」とおっしゃっていました。
そして、お返事レターをお渡ししたあとに、お母様とお二人でしっかりとメッセージを読み込んでいただいているのを感じました。
「母の件ですが、何度も読み直しています。私は、父の最近、一度再発したお酒の入った時の暴力を考えると離婚に賛成です。そして全てを手放すつもりでいる母の強さを信頼します。父も愛情表現が出来ず、彼の心の為にも和美さんのリーディングをお願いしたくらいですが、そういったことには耳を傾けるタイプではなく。。」
娘さんはお母様の学びを共有され、また、お母様の想いを尊重し浄化をお手伝いする。とても素敵な母子関係です。
さて、それでは、お返事レターについての解説を加えながら、私自身(あなた)の過去(または今)の想いも浄化させていただこうかと思います。
お酒、暴力、何らかの依存症を持つ男性たち。そして彼らと関わりをもってしまう女性すべてに、応援と気づきを渡すことができれば、今回のお母様の歴史はより一層生かされ、これからの彼女の生きる活力と自信になるはずです。
では、ライトワーカーさん、ヒーラーさん、それを目指す方々も、こういった経験が多いのも特徴ですので、一緒にレッスンしてみましょう。
彼女が『これまでの夫との人生において、”何も失っていない”ということに気付けば、夫という負担を取り外した時に、自分の生き方を見失うかもしれない』とありました。
これはどういうことかと言いますと、一見彼女は、しごにならん(益田弁で手に負えない。)夫と言う“目の上のたん瘤君”がいたことによって、自分の人生を台無しにされたように見えます。しかし、彼女という魂に限っては、面倒くさい夫、忌々しい夫によって、自分らしさを感じたり、自分の強さを認識でき、さらに賢さと、魂の知恵を増幅させることが出来るのです。
彼女は、しごにならん存在と永らく関わることによって、自分の人生を生きているという歓びを痛いほど得られるのです。
もし、そのことに気付けば(これまでの人生は無駄ではなかったと思えれば)、彼女は自分が夫との人生で何かを失ったのではなく、むしろ与えられ、自分が生かされ、エネルギッシュに人生を歩んできたということを知るでしょう。
潜在意識下であっても、その気付きを得た状態で目の上のたん瘤君を「えぇい、勝手にのたれ死ね~!!」(そういう心境に確かにされましたので)とたたき捨てたとします。
そういたしますと…、彼女は、自分という強さや優しさの存在を感じさせてくれる“圧”も“忌々しさ”も失ったことで、身軽になったと感じることでしょう。が、しかし、身軽さの歓びもつかの間、あれほど望んだ生活を手に入れた歓喜も瞬時に消え、圧や忌々しさを失った彼女は感情を平たんにさせて穏やかになるどころか、“わたし”を痛切に感じさせてくれるものを見失ったようで、ここでもまた自覚はしないかもしれませんが愕然とし、理由のない淋しさや落ち着きのなさを湧き上がらせることになるのです。
これがもし、夫と言う“目の上のたん瘤君”がいたことが自分の本来あるべき輝かしい人生を本当に台無しにしたと思え、夫と過ごした時間を無駄だったと思え、失った自分の人生を取り戻したいと本当に思ったとすれば、彼女は夫を突き放し別れたことで、「穏やかで幸せな時間を過ごしている」と心底感動し至福感を得ることが出来るでしょう。彼女の新しい人生をきっと見つけるでしょう。
しかし、私の目には、彼女が自分のこれまでの夫との人生を、“これまでの私の人生を台無しにした”と完全に感じられる人には思えませんでした。例えお子さんが離婚に賛成だと言ってくれたとしても、“これまでの私の人生が台無しになった”と捉えることは、夫とともにいる時間よりも苦痛だと気付くはずなのです。何故なら、そう捉えてしまえば、いずれ自分の過去の人生を全否定するしかなくなると彼女は感じてしまうからです。彼女の魂は、そういう捉え方を逃げたと感じる強く負けず嫌いな一面を持つからです。(もちろん長所です。)
わたしは、“絶対に彼女は離婚をしないほうがいいし、離婚しないだろう”と視ましたが、あえての「離婚してもいいですよ、ただし…」というメッセージとなりました。
彼女の当時の気持ちに折り合いをつけるために、”離婚反対!!“のメッセージでは、”離婚したいほどの今の自分の気持ちを理解してもらえない”というわだかまりが強まってしまうと感じられましたので、それでよかったのだと思います。
『軽やかになった現実の“重み”』?非常にわかりにくい表現ですが、それを理解するには、彼女という難解な魂についての説明が必要でしょう。
お酒が入ると暴力を振るうような夫と一緒に過ごすことで自分を生きている!と感じられるような強いエネルギーを持った魂が彼女の魂。そして厄介さを増してしまうのは、そんな自分だとは気付かずに自分を弱いと感じてしまうことです。そんな彼女が手かせ足かせを失ったときに感じるのは、自分の魂の中に元々あった怒りに似た(目の前の激高したくなる人とは無関係でありそうな)強烈なエネルギーを、発散させてぶつける都合の良い相手を失ったことで、自分の中に溜まってしまうという恐ろしさでもあるのです。彼女のような魂が軽やかに穏やかに生きることは、実は重みを背負うことなのです。
それは、強烈に不安になることかもしれませんし、誰かと話したい、話を聞いてほしいと思う欲求かもしれませんし、それをいくら与えられても満たされないという思いかもしれませんし、別の誰かに対する不満かもしれません。
爆発する夫は、彼女の姿でもあるのです。
亡くなった女優の樹木希林さんが生前、内田裕也さんとの関係性を語っておられたことが、このような関係性をわかりやすく示していたように思います。彼女の中には、内田裕也さんの暴れるエネルギーと同じものが隠されているのです。それが噴出しなくて済むのは、内田裕也さんと繋がっているからであり、内田裕也さんが樹木希林さんの代わりに暴れることでもあったのだと思うのです。希林さんが裕也さんを暴れさせる。
そんな経験があるわたし(あなた)も、
彼が暴力的に荒れる…。
彼が酒浸りになる…。
彼が殴り首を絞めてくる…。
彼が最低男のセリフを口にする…。
彼が金の無心をする…。
これはわたしだからなのか?どうやらわたしがそれを助長させるのだな、そう気づくのです。
なんだ、そうなのか。そうだと感じた方が、えらく心は軽くなるのです。未来に光が見えるのです。
彼女が次の段階へゆくとすれば、夫と離婚することではなく、どうにもならない(が弱ってもゆく)夫をこれまでになく怒鳴りつけることかもしれませんし、夫以上にふてぶてしくなることかもしれませんし、一切われ関せずで気にも留めなくなることだったりするのです。一緒にいることで、彼をいたぶる。恨み辛みをぶつける相手がいる、という幸せ、楽しみもあるのです。
そうして、彼らのような男性と関わる女性たちは、自分の中に潜む強さや難解さを自覚させてもらいながら、それをどう自分らしさとして表してゆくのかを学んでゆくのです。
「彼女が重しを必要としていることをもっと外の人たちにアピールしておかないと、周りの人たちは、彼女が重しとなる全てを完全に取り去ってすっきりしたいと思っていると感じてしまう」
これ、どういうことかと言いますと、周りが『離婚=過去の彼女が夫から受けた苦労全般に対する歴史をすべてなかったことにしたがっている』と認識すれば、彼女は夫とともに創り上げてきた家庭や資産をすべて放棄してでも手放したいと思っていると解釈します。娘さんも「全てを手放すつもりでいる母の強さを信頼します」とおっしゃっていました。
けれども、私がまず感じたのは、母と子の”手放す”ことの解釈が少し違うように思えたのです。
彼女は、創り上げてきた家族の歴史や資産を手放すという感覚を持っていないようです。持っていないというより、離婚後に迎える現実が想像以上、予想外のものになるということでした。
ですので、周りにはそれら全て失うかもしれないという覚悟がないということを示すために、重しに対するアピール(=自分は若干の重しがあった方が生かされること、創り上げてきた家族の歴史に対して離婚をしたとしても多少の責任を果たしても良いという完全なる手放しではないという思いがあることをにじませておくこと)をしておかなければ、周りは夫や家に一切かかわりたくない、そしてあらゆる資産もいらない、そのような決意だと勘違いしてしまうのです。
しかし、彼女は、多少の責任を繋げておいても構わないから資産を自由に出来るという感覚をどこかに残したまま、夫と離れたいと思って離婚をしてしまいますと、全てをきれいになくしてしまい、それは取り返しがつかないことなのだということに気付いた時には、周りが「もう負担をかけない、身軽にすっきりと出来て良かったね、心配はいらないし関わらせないよ」という言葉と想いに、きっと『そういう意味ではなかった、もっと意見を必要とされ、自分の家族の歴史の“物”の扱いや使い道や処分も私の意志を尊重してくれるだろうと思った』と叫びたくなるのです。
現実的に、離婚したのちの生活が、彼女の想像以上に厳しくなり、もっとどうにかなる、どうにかしてもらえるものだと思ったという結果になるということでもあります。
彼女が離婚によって手放すものは、単に自分の人生を重苦しくさせる夫と離れられるということではなく、自分らしさの確認が出来なくなったり、自分の強いエネルギーが発散できなくなったり、それまでに辛抱しながら創り上げてきた何かの所有権を失うという感覚になることだということなのです。
重し(家族にまつわる負担であり権利)を必要としていることを外の人たちにアピールする。
ここでの重みとは、彼女が『心が重くなりながらも深く考え乗り越えるという、自分の心が成長するための重し』なのです。
彼女は、ただ単に気楽になりたい人ではないという自分の魂のエネルギーを周りに示しておかなければ、ただただ周りは、彼女にありとあらゆる負担や気苦労をさせないような“心に何も生まれてこない平たんな毎日“を良かれと思って差し出してくるでしょう。
それは、きっと、彼女にとっては違う意味の地獄なのです。
ただ何もなく質素に年老いてゆくと感じられる幸せは、暴れん坊の夫の魂を受けとめ対応できるほどの潜在的暴れん坊魂にとっては、生きる灯が消えてゆくような『まだ激しく生きたい!!!』という叫びになってしまうでしょう。
このような魂を引き寄せる女性は、カッカしたりしょんぼりすることで疲弊するような魂ではないのです。カッカしたりしょんぼりしたりすることで、エネルギッシュになり、美しく潤うのでうす。
彼女は、離婚しないことに決意されました。それは彼女にとっては不本意なのかもしれませんが、それは正しく美しい選択なのです。
そんな賢明な彼女に追加のメッセージです。
あなたは最終目標として、彼と言う自分の代わりに暴れてくれた魂を見届け、これまで築き守り上げたあらゆる資産をあなただけのものにしましょう。そしてそれを完璧に整理しながら一人で管理してみましょう。それは単なる支配や物質的な欲ではありません。あなたが今世の集大成として経験すべき、あなたという真の強さの確認、真の自信、真の自立、真の解放、真のやすらぎ、そして感謝の経験なのです。
あなたには、それを経験しなければならないこれまでの貴重な歴史があるのです。
このメッセージをご依頼してくださった娘さんの霊視カルテも提供していただきましたので、また後日ご紹介したいと思います。お二人とのご縁に心より感謝いたします。
解説もまた難解気味で、ごめんなさいね!
椋木和美
- 2018年12月10日 22:23 /
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